xxxHOLiC連載再開！初心者はどこから読むべき？

2025年4月、CLAMPの人気作『xxxHOLiC』の新章「戻〈レイ〉」がついに連載再開され、ファンの間で大きな話題となっています。

しかし、シリーズをまだ読んだことがない初心者にとっては、「どこから読めばいいの？」という疑問が浮かぶのではないでしょうか。

本記事では、xxxHOLiCを初めて読む方でも迷わず楽しめるよう、読み始めの順番や関連作品の関係性まで詳しく解説します。

xxxHOLiC初心者はまずここから読むべき！

xxxHOLiCの連載再開で話題が高まる中、「どこから読めば楽しめるのか分からない」という声を多く見かけます。

CLAMP作品に初めて触れる人や、昔途中で読むのをやめてしまった人も、安心して読み進められる方法があります。

まずはシリーズの入り口として、原作第1巻から読むのがもっとも分かりやすく、物語の魅力をしっかり味わえます。

原作のxxxHOLiCは第1巻からが基本

xxxHOLiCは、もともと2003年から講談社『週刊ヤングマガジン』で連載が始まりました。

物語は“どんな願いも叶える店”を営む壱原侑子と、彼女の元でアルバイトを始める四月一日（ワタヌキ）を中心に展開されます。

人の心の闇や運命、霊的な現象を独自のタッチで描くファンタジーであり、哲学的な要素も含んだCLAMPならではの世界観が魅力です。

そのため、まずは第1巻から順を追って読むことで、登場人物や用語、世界のルールを自然に理解できます。

タイトル変更に注意：籠や戻〈レイ〉への流れ

xxxHOLiCは途中からタイトルが変更されるという特徴があります。

第16巻以降は『xxxHOLiC・籠〈ロウ〉』と題され、シリーズは継続しますが、構成や絵柄にも変化が見られます。

さらに、2013年からは『xxxHOLiC・戻〈レイ〉』へと移行し、現在はその続編が2025年から再開中です。

タイトルが変わっても物語は一続きなので、初代→籠→戻という順で読むのが自然な流れです。

途中から読むのはアリ？初心者が気をつけるべき点

「連載再開したところから読み始めたい！」という気持ちも理解できますが、xxxHOLiCは会話や過去の因縁が物語の鍵になることが多く、前提知識なしでは登場人物の行動の意図がつかみにくいです。

そのため、連載再開版の「戻〈レイ〉」を楽しむためにも、初代から読むのが確実です。

一見とっつきにくく思えるかもしれませんが、ページをめくるたびに不思議で深い世界が広がるので、最初の一歩が一番大切なのです。

xxxHOLiCシリーズの時系列と読み順ガイド

xxxHOLiCは、タイトルや掲載誌の変化に伴いシリーズ名が変更されていくという珍しい構成を取っています。

そのため、初めての読者にとっては「どの順番で読めば正しいのか？」と混乱しがちです。

ここでは、シリーズの正しい読み順とその背景をわかりやすく解説します。

xxxHOLiC → 籠（Rō） → 戻〈レイ〉の順が正解

まず、基本の読み順としては『xxxHOLiC』（初代） → 『xxxHOLiC・籠〈ロウ〉』 → 『xxxHOLiC・戻〈レイ〉』が正解です。

2003年に連載が始まった『xxxHOLiC』は、第15巻まで続き、そこで一度完結のような節目を迎えます。

その後、同じ世界観を引き継ぐ形で第16巻からは『xxxHOLiC・籠（ロウ）』として連載が再開されました。

この籠は、初代の直接的な続編であり、キャラクターたちの変化や成長が描かれます。

さらに2013年には新章『戻〈レイ〉』がスタートし、これは現時点での最新章にあたります。

タイトルが変わる理由とその意図

タイトルの変更には物語の節目やテーマの変化が込められており、単なる名前の違いではありません。

たとえば『籠』というタイトルには、「閉じ込められた想い」や「内省的な時間」がキーワードとして象徴的に扱われます。

『戻〈レイ〉』では、過去への回帰や因縁の清算、そして「原点回帰」や「未解決の問題に戻る」というコンセプトが強く表れています。

これらの変化を理解するためにも、作品は連続して読むことが重要です。

巻数ガイド：全体のボリュームはどのくらい？

シリーズ全体のボリュームも気になるところです。

• 『xxxHOLiC』：全19巻（うち15巻が“初代”、16巻以降が『籠』扱い）
• 『xxxHOLiC・戻〈レイ〉』：2025年時点で連載中、既刊4巻

合計で20巻前後を読めば最新章に追いつけるので、ボリューム的にも取りかかりやすい部類です。

途中で挫折せずに済む読みやすい構成になっているため、安心して読み進められます。

ツバサとの関係性は？xxxHOLiC単体でも大丈夫？

xxxHOLiCを読み始めると、同じくCLAMPによる別作品『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』との関係が気になる方も多いはずです。

実際、xxxHOLiCとツバサはキャラクターや世界観を共有しながら、ストーリーがクロスオーバーしていく構成を取っています。

しかし、初心者が最初から両方読む必要があるのかというと、必ずしもそうではありません。

ツバサとのクロスオーバーは補完要素として

xxxHOLiCとツバサの関係は、いわば「同じCLAMP multiverse（多元宇宙）」に属する並列世界のようなものです。

たとえば、xxxHOLiCに登場する壱原侑子は、ツバサでも物語の要となる「次元を超える力」を持つキャラクターとして登場します。

特定の出来事やキャラクターの選択が、もう一方の作品に影響を及ぼすという演出もあり、ファンにとってはたまらない構造です。

xxxHOLiC単体でもしっかり楽しめる理由

ただし、xxxHOLiCは単体でも十分に完結性があり、独立した物語として成立しています。

実際、多くの読者はツバサを読まずにxxxHOLiCだけで物語の深みやメッセージをしっかり受け取っています。

ツバサのキャラクターがxxxHOLiCに登場する場面もありますが、それが物語の核心に関わることは少なく、あくまで補完的な演出にとどまっています。

どちらも読むともっと深く理解できる

もちろん、余裕があればツバサとxxxHOLiCを並行して読むことで、より広い視点でCLAMPの世界観を楽しめるのは確かです。

たとえば、ある出来事の原因が別作品で語られていたり、あるキャラクターの運命が別の角度から描かれていたりします。

時間や空間を超えるテーマをCLAMP流に味わいたい方には、クロスオーバーの理解が深まる並行読破もおすすめです。

ただし、初心者はまずxxxHOLiC単体をじっくり読み込むことが大切です。

アニメ・小説・OVAは読むべき？補完メディアの活用法

xxxHOLiCは漫画だけでなく、アニメやOVA、小説などさまざまなメディア展開が行われています。

これらの補完メディアは、原作とは異なる演出や深堀りが楽しめる一方で、初心者にとっては「どこまで見ればいいのか」迷いどころです。

ここでは、TVアニメやOVA、小説版の違いと、それぞれの活用方法を解説します。

TVアニメとOVAの違いと見る順番

xxxHOLiCのアニメ作品は、主に以下のように分かれています。

• TVアニメ『xxxHOLiC』（2006年）
• TVアニメ『xxxHOLiC◆継』（2008年）
• OVA『xxxHOLiC 春夢記』（2009年）
• OVA『xxxHOLiC・籠』（2010年）

TVシリーズでは、原作の前半をベースにしつつも、ややコミカルな表現やオリジナル要素が多く含まれています。

アニメオリジナルの話も多いため、まず原作を読んでから補完的に視聴するのがベストです。

一方、OVAシリーズは原作に忠実な構成で、特に『春夢記』や『籠』はビジュアルや演出面でも評価が高く、ファンからの支持も厚いです。

小説や映画版で深まるxxxHOLiCの世界

xxxHOLiCには小説版も存在し、中でも有名なのが西尾維新による『アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』（2006年）です。

この作品では、原作にはないオリジナルエピソードが収録されており、四月一日と侑子の関係性や、読者自身の解釈を試されるような哲学的テーマが描かれます。

また、2011年には実写映画化もされており、ビジュアル面では評価が分かれるものの、映像を通してxxxHOLiCの不思議な空気感を感じたい方にはおすすめです。

補完メディアの活用は「あとから」でOK

アニメや小説は魅力的なメディアですが、初心者が最初から手を出すとストーリーや人物関係を把握するのが難しくなる場合もあります。

まずは漫画本編で土台を固めた上で、アニメや小説に手を伸ばすのが理想です。

自分が気に入ったエピソードのアニメ版を見たり、小説で別視点を体験したりすることで、より深くxxxHOLiCの世界に浸ることができます。

連載再開の「戻〈レイ〉」から読むのはアリ？

2025年の『ヤングマガジン』誌上で待望の連載再開が発表された『xxxHOLiC・戻〈レイ〉』。

このニュースでxxxHOLiCに興味を持った人も多く、「最新話から追いかけても大丈夫？」という疑問を持つ方もいるでしょう。

結論から言えば、「戻〈レイ〉」から読み始めることも可能ではありますが、本当の魅力を味わうには前作の理解が必要です。

再開を機にファンが増える！でも順番は大切

連載再開は作品の魅力を再認識する大きなチャンスであり、SNSでも注目が集まっています。

CLAMPファンはもちろん、過去にxxxHOLiCを読んでいた人の「戻ってきた！」という声や、初めて名前を知った人の「これを機に読んでみたい」という声も増えています。

「戻〈レイ〉」は続編という位置づけ

『戻〈レイ〉』は、明確にシリーズの続きとして描かれており、四月一日の過去や侑子の影響、籠での出来事が土台になっています。

そのため、初見で読むと人物関係や世界観に置いていかれてしまう可能性があります。

特にxxxHOLiCはセリフや描写の一つひとつに過去の出来事が込められているため、流れを理解しているかどうかで読み味が大きく変わります。

「戻〈レイ〉」を最大限楽しむために

もし「どうしても今すぐ連載に追いつきたい！」という場合でも、せめて『初代xxxHOLiC』の15巻までは読んでおくと、人物の背景が理解できて楽しみやすくなります。

できれば『籠〈ロウ〉』まで目を通すと、物語の流れやテーマの変化も掴めて、「戻〈レイ〉」の意味や深さを何倍にも感じられます。

CLAMPならではの奥深い世界観と美麗な描写を楽しむためにも、「順番を守ること」がファンになるための第一歩です。